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クラゲの水路

10 03, 2010 | Posted in 出羽慎一

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こんばんは。

10月に入り、もう秋たけなわと言いたいところですが、鹿児島はまだまだ暑いです・・。
昨日はツクツクボウシがまだ鳴いていました。

海水温はようやく下がり始めましたが、高水温の爪あとはまだ残っています。

浅瀬に一面に広がるサンゴイソギンチャクの群生地は、真っ白に白化し、体を萎縮させています。
高水温に弱い、ハナヤサイサンゴが紫色の骨格をあらわにしています。
それはそれで美しいのですが、早く水温が低下して、回復して欲しいものです。

錦江湾名物のたくさんのネジリンボウたちも、集団引越し(?)で、深場に移動しています。
先日は、いなくなってしまったかと思って、驚きました・・。


鹿児島市街地の海岸には、防波堤が二重になっている場所があります。
台風時の波浪を防ぎつつ、桜島の眺望を損なわないための構造ですが、この二重の防波堤に囲まれた閉鎖的な水域が、これまた楽しい場所となっています。
波静かで塩分濃度の低い環境は、タコクラゲやサカサクラゲの楽園となっているのです。

お盆過ぎ頃からタコクラゲが、9月中旬頃からサカサクラゲが、それぞれ大発生して、さながら期間限定「鹿児島版ジェリーフィッシュレイク」の誕生です。

今年は高水温の影響もあって、共生藻を持つ彼らも、サンゴやサンゴイソギンチャクと同様、白化している個体が多く見られます。
彼らにとっては大変なことなんでしょうけれど、やっぱり見た目は美しいです。

市街地の目の前、ビルを背景に、タコクラゲたちのゆるやかな時間が流れています・・・。タコクラゲ・ガイド会ブログ用

火山灰の影響は・・

09 03, 2010 | Posted in 出羽慎一

0 Comments
皆様、こんばんは。

9月に入っても暑い日が続きますが、日差しの色がすっかり秋色ですね・・。
魚達の動きも、まだまだ水温が高いにも関わらず、落ち着きはじめてきました。
何だか寂しいです。

さて、昨年辺りから我が錦江湾の中央に鎮座する桜島の活動が非常に活発になっております。

日々の天気予報では、鹿児島ならではの「桜島上空の風向き」に神経を尖らせます。
夏場は、東、南東の風が多く、そうなると火山灰が鹿児島市内に降り注ぐのです・・。
洗濯物は干せず、窓も開けられず、「乾いたらバッグに入れて送りますね~。」と外に干していた機材は、灰まみれになりまた洗いなおすことになってしまいます・・。
昨日洗った車もドロドロ、ボートも何もかも灰まみれ、朝の仕事は灰落としから始まります。

そして、海中にもその被害は及びます。
海底に降り注ぐ火山灰が、サンゴを始め、付着生物達を死に至らしめています。

一昨年までのように、一ヶ月に一回くらい降る。という程度なら、サンゴたちは火山灰を自らの力で払い落とします。
ドカ灰が降った次の日には、一面灰に覆われた海底で、サンゴの上だけが灰が無いというような不思議な景色も見られました。
ところが、こうも連日灰が降ると、粘液を出しては灰を落としていたサンゴたちの体力も限界に達し、あちこちで死んでいくものが出始めました。
構造的に灰を落としにくい、御椀型のスリバチサンゴや、皿のようなカワラサンゴが真っ先に死に始めました。
凸凹が多いコブハマサンゴも上部が死んだ群体が見受けられます。
強いのは、ミドリイシ、シコロサンゴ類。死んでいるものはほとんどいません。

前に桜島の活動が活発だったのは約20年前。その頃は、火山灰とサンゴの関係なんて気付かなかったのが情けないですが、おそらく当時もたくさんのサンゴが死んでいったと思います。
見渡してみれば、錦江湾で巨大な群体が見られるのは、ミドリイシ、シコロサンゴ類です。今死んでいっているサンゴたちは、前回の桜島の活発な活動が終息してから成長したものかもしれません。

サンゴたちが死んでいくのは悲しい風景です・・。
しかし、火山が造った海、錦江湾に育つサンゴの宿命かもしれません。

サンゴたちの今後を見守っていきたいと思います。

カワラサンゴに被った火山灰を払うダイバー-3


はじめまして!

08 03, 2010 | Posted in 出羽慎一

3 Comments
はじめまして!

鹿児島のダイビングサービス海案内・出羽慎一です。

以前にもガイド会に在籍させていただいておりましたが、体を壊し休業していたこともあり、退会させていただいておりました。
昨年6月からガイドを再開し、先月よりまたガイド会に復帰させて頂きました。

どうぞよろしくお願いいたします!

さて、私のフィールドは、日本本土最南端、鹿児島の海です。
中でも、錦江湾をホームグラウンドとして活動しております。

この錦江湾、中央に最近ますます活動を活発化させている桜島を浮かべ、北に霧島連山、南に開聞岳と、活火山群に囲まれた、「火の山に造られた海」です。
湾口は狭く、陸地深く入り込んだ閉鎖的な内湾ですが、その内には200mを越える深みを秘め、海底火山まであるという、変わった内湾なのです。

周辺から流れ込む大小の河川は、雨のたびにシラス台地を削った濁流となり錦江湾に注ぎ込み、桜島からは土石流が大音響とともに流入し、火山灰はサラサラと音をたてて降り注ぎます。
65万人が暮らす鹿児島市街地の目の前で、カンパチやブリの養殖も盛ん。

つまり、錦江湾は、深くて、濁っていて、暗くて、なんとも全くダイビングに向かない海なのであります。
・・って、そうじゃなくて!
つまり、錦江湾は、火山が造りだした急深で複雑な地形が多様な環境を生み出し、陸地から流れ込む豊富な栄養塩が豊かな生態系を育み、表層が濁っているため水中は暗いので深場の生物が浅めで見られる、なんとも全く楽しいダイビングポイントなのであります。

こんな錦江湾には、他の場所ではあまり見られない生きものたちもたくさん暮らしております。

100707アカオビハナダイ群れガイド会ブログ


今回ご紹介するのは、アカオビハナダイ。
錦江湾では、岩場さえあればどこにでも生息し、その水深も5mくらいからたくさん見られます。
多い場所では、何万個体という群れが潮流に向かって泳ぐ姿が見られます。

ハナダイ類はご存知のように性転換いたします。
ハレムを形成し、一匹のオスが数十個体のメスを従えて、オスが死ぬと、群れの中の一番大きなメスがオスになる・・。なんていうのが教科書ですが、錦江湾のアカオビハナダイは、そんな教科書どおりにはなりません。

秋、豊富な餌をたっぷり摂取したメスは、社会的な地位に関わらず、どんどん性転換をはじめます。性転換の始まったメスは、オス達に徹底的に追い払われ、彼女らだけの群れをつくります。その群れが、翌年6月下旬、一斉にオスとして成熟し、「オスだけの群れ」となります。やがて彼らは、力を蓄え、なわばりを勝ち取って群れから出て行きます。期間限定のオスだけの群れ、8月いっぱいが見ごろです・・・・。

ダイビングサービス海案内
出羽慎一
〒890-0067
鹿児島市真砂本町7-7
TEL/FAX 099-213-5450
dewas@po.synapse.ne.jp
htt://www.umiannai.com

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