サクラダイの恋

10 07, 2017 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema スポーツ » ダイビング

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7日は三保から、鉄がお伝えいたします。

さて、すっかり涼しくなって、秋を認めなければならないシーズンとなりました。
毎年、この時季になるとサクラダイネタしかないのかと思われるかも知れませんが、それくらい魅力的で面白いドラマを手軽に見れるのですから、取り上げずにはいられません。

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密集するオスの群れは、かなりの数になりました。

6月ころから、徐々に増えだすのですが、産卵が始ま(確認でき)る2か月後には、その数は目視できる範囲で4〜5倍にまでに膨らみます。

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基本的には、従来オスの20匹ほどの集団に、体長の大きめのメスが混じってゆき、2週間ほどかけて、雄化してゆきます。
不思議な事に、メスだけの集団では完全な雄化ができず、不完全なオナベの状態で繁殖行為におよんでいますが、果たしてその状態で放精ができているのかは確認できていません。

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ターゲットのメスを見つけると、オスは遊泳速度をアップして、メスに近づいてシンクロ状態を試みます。

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上手くシンクロ状態ができないと、業を煮やして前に回り込んだりします(笑)

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一旦シンクロ状態に入ると、このランデブーは1分以上続く事もあります。

産卵までの時間は、この産卵ダンスとも思える様な「舞い」が始まる位置によります。

つまり、比較的高い位置でシンクロナイズドスイミングが始まれば、産卵までの時間は短く、地面というか岩盤に近い場所だと、最高到達地点までの時間がかかるので、その分だけ長くなる・・・つまり撮影(観察)できる時間が取れるので、カット数を稼ぐ事ができます。

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産卵の瞬間は非常に難易度が高いので、狙いはしますがあまり高望みせずに、ペアリングの状況を楽しみながら、ベストショットを狙った方が良いと思います。

ただし、一斉産卵が始まってしまうと、狙える被写体も増えるのですが、その分だけ邪魔する個体も増えるので、途中でペアを解消してしまう確率も高くなります。

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この高さまでくれば(だいたい2〜3m)産卵に至りますので、無駄打ちしないで瞬間の見極めをして下さい。

この辺のデータは、昨年までには分かっていた事なんですが、今年は面白い事実が判明しました。

一斉産卵は、その日のコンディションで長かったり短かったり、盛り上がったり盛り下がったりを繰り返したりがあったりします。

今まで一斉産卵は下層に居るオスと中層に居るメスが一気に融合するものだとばかり思っていたのですが、今回の観察で、実は中層に居るメスは一定の数がオスの集団と混じり合い、そのメスの産卵が終了すると、次のメスの一定数が再び入り交じっていることが分かりました。

これが、盛り上がったり盛り下がったりに見える要因だったのです。

その瞬間を目撃して、理解した瞬間、頭皮の毛穴が開いて、その後に喜びというか愉快というか、快楽に近い感情に包まれました。このような「謎解き快感」は、問題が複雑であればあるほど、その度合いや後味の良さが長く続きします。
しかも長年観察していて、1枚のベールが剥がれたことに気が付くことの喜びは、ガイドとして海洋楽者として、この上なく尊い経験です。

またこんな経験をしたから、海に出てゆくことを止められないのだと思います。

さて、明日は葉山(三浦かも)のうみから輝くんが、涼しくなった気候とは裏腹の熱い情報を伝えてくれると思います。
By the Sea がオープンして、行きたいと思って随分と時間が経ってしまいましたが、やっとその時間が作れたので、近々お邪魔したいと思います。マジで邪魔だと思わないでください(笑)よろしくお願いします。

夜涼み

09 08, 2017 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema スポーツ » ダイビング

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みなさん、おはようございます。

三保から鉄です。

すっかりアップが遅くなって、輝くんの日程に食い込んでしまいました。

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なので、今月はあっさりと画像は1枚だけです。

先週の話しですが、ナイトで火照った体を冷ましていると、心地よく冷えて来た身体とは逆に、熱くなるシーンに遭遇しました。

キサンゴにユビナガホンヤドカリらしき姿が見えたので、単純に奇麗だから撮影していました。

何枚かシャッターを押している内に、フラッシュの閃光とヤドカリのリアクションに微妙な差異があることに気が付き、ファインダーを凝視して見ると、放仔しているではないですか!!

私が気が付いてから、10カットくらい切ったと思いますが、残念ながらお目当ての幼生は写っていませんでした。

こんな小さな出来事ですが、常に海では何が起きているのか分かりません。

それに、気が付くチャンスと運、理解能力が必要なんだなぁ〜と思った次第です。

さて、この後は直ぐに輝くんが葉山のホット(あるいは、タイの)な情報を届けてくれると思います。

では輝くん、よろしくお願いいたします。

なつ祭り

08 07, 2017 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema スポーツ » ダイビング

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みなさん、こん○○は。

7日は三保から鉄がお伝えいたします。

さて、夏といえば、花火や祭りが連想されますが、ここ清水でも7月の七夕あたりを皮切りに、毎週のように花火が夜空を彩り、手を替え品を替えの催しが繰り広げられています。

海の中も、徐々にネタがヒートアップしてきて、マダコの抱卵祭りやトガリモエビ祭り、アオリイカのハッチアウト祭など、派手な花火が打ち上がっています。

そんな中、以前1度だけ出たホッコクエビが現れました。

その時も、ナイトダイビングだったのですが、運悪くカメラを持っていなかったので、撮影することは適わず、長年の夢の生物入りをしていたエビでした。

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ガイドの性とでも言いましょうか、そんなに見たいなら、見れる場所で見ればいぃ〜ぢゃん!?ってことは、絶対にしないのです(笑)
もちろん、ガイドの肥やし的に「お勉強」に出かけることはありますが、自分の中の歪な線引きの「こっち」側に位置してしまうと、頑にかつ気長に待つことになります。

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それでも、これを目の当たりにして、念願のシャッターを押せば、その感動は演出されたどんな祭りよりも勝り、達成感に満たされるのでした。

海の中だけでなく、そんな清水の祭りも、「みなと祭り」で最高潮に達して、ウインドサーフィンとSUPの競技会である、第8回 MIHO Cupの会場の上空ではブルーインパルスが、風待ちをする選手たちを鼓舞するのでした。

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あまりの凄さに、ヒートが開始しても観客の視線は選手ではなく上空へ(笑)

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このクオリティでは、上空からの視線を会場に戻すのは難しいですよねぇ。

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さて祭りといえば、新しいボートポイントの開発に余念が無く、Nana By the Sea ニューポイント感謝祭開催中の三浦から輝くんがホットな海の情報を伝えてくれると思います。
ただし、現在台風5号が接近中なので、くれぐれも最新の情報で無くても良いので、ホットは「温めていた」情報と言う意味で構いませんので、よろしくお願いします。

たなばた

07 07, 2017 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema スポーツ » ダイビング

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みなさん、こんばんは。

三保から鉄がお伝えいたします。
ほぼ、毎年のようにスズメダイやマツバスズメダイの産卵ネタで「七夕」を表現しているので、今回はちょっと違ったアプローチで迫ってみます(っつても、画像は2枚だけですけど)

水温が20度を超えると産卵関連行動が急に増えてきます。

もちろん、産卵の瞬間は誰もが撮影をしてみたいと考える「一瞬」ですが、誰しも撮影ができる訳ではないですし、それをゲストが実現できる種類は限られています。
現地ガイドの力を持ってしても、難易度を下げることは難しい(白旗をあげているわけではありません)と考えます。

例えば、ネンブツダイの産卵関連行動で言えば、ペアリングした雌雄ではこのような行動が必ず見られます。

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他にも、身体を小刻みに震わせてメスがオスにすり寄ったり、オスが卵の出すタイミングを計るかのように、何度もメスのお腹に回り込んだりする行動が見られます。

ネンブツダイに関しては、どちらかと言えば、メスが主体となっているケースが多く、オスの変化としては、ラインの色が薄くなったり、顎の準備運動をしたりと、あまり積極性がありません。

対して、同じように産卵前にこの通称「愛のエックス行動」を行うトビヌメリは、オスの積極性で成り立っていて、約10m四方のテリトリーに点在する3〜4ひきのメスのご機嫌伺いをして、マウンティングのようなエックスでその後の「愛のランデブー」が約束される。

この共通する“X”は、擬人的な思考(あるいはほぼ嗜好)を介在させると、「愛のクロスロード」ではないかと思いをめぐらす。

ただし、ここ魚類界には婚姻や夫婦といった関係はなく、一夫多妻やその後も多彩!みたいな状態なので、あまり織り姫や彦星と関連づけるのは無理があるかもしれないと思うこの頃です。

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婚姻色をバリバリに出して、鰭全開のアカオビハナダイも、どちらかと言えばトビヌメリ超えのハーレム状態なので、恨めしそうにネンブツダイの夫婦を見ていないで、他のオスが失敗した「おこぼれ」にあずかり、たなぼたをゲットしてください。

さて、明日は葉山から輝くんが黒潮が入って夏らしくなった相模湾のホットな情報を届けてくれる予定です。

今朝、大瀬の外海の白崖までSUP(三保からじゃないよ)してきた鉄でした。

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今週は5日もサップやって、ダイビングはたったの1日(笑)でしたとさ。

さんらん戦略

06 07, 2017 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema スポーツ » ダイビング

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みなさん、こん○○は。

7日は三保から鉄がお届けします。

今朝は、今にも「梅雨入り」しそうな空でしたが、何とか富士山は見えていました。これが、見えると見えないでは、スタートダッシュの感覚に差がでます。

さて、今日は現在「絶賛!産卵中」のヒメハゼからのお話しです。

以前から、現像時に画面一杯に画像を広げる事で、今まで気が付かなかったことに「ハっ!」とすると申しておりますが、今回もその手のお話しです。

毎年、サビハゼ、ホシノハゼ、ヒメハゼの産卵は、ほぼ欠かさず観察しておりますが、ヒメハゼに関しては、これと言ってトピックがありませんでした。

しかしながら、発眼して今日明日にもハッチしそうな卵を見ていて、違和感を感じました。

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所々に、まだ産みつけられて間もない卵が疎らに見られるのです。
どう見ても、受精していないって感じではないのです。

しかし、こんなにも密集した状態に、わざわざ産み付けるのは、一体どんな理由があるのでしょうか。

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周辺には、今にも産卵を始めそうなペアもいる状況で、適切な産卵床が少ないのかも知れませんが、この状況がヒメハゼにとって普通なのかどうなのかは、今後の観察と今までの卵の状況を顧みるしかないようです。

では、これがデフォルトの状況であったとしたら、どんな考察をしたら良いのか...。

一気に産まないのは、ホシノハゼの時に考察したように、分けることで成長時やハッチアウト後の存命率を分散させる狙いが考えられますので、それが当てはまると思いますが、ここまで折り重ねるように密集して産む理由が分かりません。

単に、スペースと卵数が合わないので、密集させているのであれば、この狭い場所を選択しなければ良いだけの話しになってしまいます。
もしかすると、産卵する底質や環境で、このような選択をしているのかも知れませんね。

サビハゼやホシノハゼのような安定した水深でないことが、この状態の産み付けの理由になっている可能性は考えられます。
現時点では、これが精一杯の考察です。
また、観察が進んだら、SNSなどでお知らせする機会を設けたいと思います。

IMG_5822.jpg

さて、明日は葉山から輝くんが梅雨入り直前の海の情報を提供してくれると思います。

楽しそうな画像がいつもSNSにアップされて、わたしもつい遊びに行きたくなります(笑)
まだ、三浦のボートが未経験なので、話題に乗り遅れないように、お邪魔したいと思います。

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