スペシャル。

03 13, 2017 | Posted in 13日 フィリピン/セブ島・白石拓己

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押忍!
わからない魚には、「◯◯sp.」とスレートに書きます。
「sp.」ちゃうかもしらんけど、もー、ややこしいのはみなこれ。
でも「◯◯sp.」て書いといたら、お客さんも「sp」ちゅう言葉には弱いようで、食いつきよく刺さってくれはるし、ウィンウィンでえ~よね♪
もう分類済んで名前付いてるやつでも景気悪い名前付けられてるやつは、正直にスレート書いたかて撮ってくれへんかったりすることあるし...そんなときはやっぱりまだ気付いてないふりして「◯◯sp.」て書くよね!
『sp』最高!
意味は?て尋ねられたら、迷わずこう答えるね。
「スペシャルですわー!」
白石です。


日頃から結構まじめに?生物攻めてますけど、まだまだ見たことない生物がわんさか出てくる、セブの海。
ここのところ調子よく、ぽぽぽぽ~んとあれやこれや出ましたので、“初めて見る生物”、“珍し目の生物”をまとめて特集させて頂きます。
しかしほんまに...セブはオトロシイ海やわぁ~~~。
毎日刺激あって、幸せやぁ~~~♪


brucelee深場のベニハゼホテイ似図鑑写真-CEB_16042017

まずはベニハゼsp.。
深場の種です。
黄色い破線が特徴です。
はじめて見る種やってんけど、名前あんのかなぁ~?
昔から自分でベニハゼの新種見つけたいってずーーーっと思ってたので、まだ名前なかったら感激やなぁ~♪


bruceleeベニハゼspアオギハゼ近似種でアイシャドウ-CEB_17032017

続けて、もう一種。
こちらのベニハゼも、持っている文献では調べきれなかった種。
深場のアオギハゼ近似種です。
ブルーのアイシャドーがオシャレです。
見たことないベニハゼが立て続けにポンポーンと見れて、むっちゃ感激♪


bruceleeジンケンエビsp-CEB_19692017

次は、ジンケンエビsp.。
深場の美しい種です。
背中のスジとか、眼状斑とか、萌えてまうわぁ~♪


bruceleeジンケンエビの仲間かなぁ-CEB_13922017

もう一種、別のジンケンエビsp.。
やはり深ぁ~~~いところの種。
むちゃくちゃ深いですが、行けばまぁまぁ個体居そうです。


bruceleeナナシノゴンベ-CEB_88092017

ただのミナミゴンベやったらゴメンやけど、かなり深いところから見つけてきました。
ミナミゴンベにしては模様が黒が入らない赤と白のみで、えらい綺麗過ぎる気がして、確信がもてません。
もし未記載種やったら名前はあれやね、是非“ナナシノゴンベ”でいってもらいたいとこやね!


bruceleeバビラス♀-CEB_87082017

バビラス(Halichoeres pallidus)です。
バリで見せてもらったことがあるのですが、セブでは今回初めて見ました♪
しかしセブのは、深かったなぁ~~~。


bruceleeムカシカクレエビsp-CEB_18012017

ムカシカクレエビsp.です。
ジョーフィッシュと共生することで、ちょっぴり有名?なエビです。
この日は巣穴から随分出ていました。
もーこれは、事件ですわーーーっ!!


Hijo-KingレッドストライプドカーディナルフィッシュIMG_7407

レッドストライプカーディナルフィッシュです。
浅いところにいる種です。
ボートから遠浅の海を300mぐらい泳いで、たどり着いた場所に居ました。
むちゃくちゃ綺麗なテンジクダイですが...あんまりリクエストして欲しくないなぁ...。


やっちゃんさんギルスポットカーディナルフィッシュ-1V8A23332016

スポットギルカーディナルフィッシュ。
上のテンジクダイと同じフィールドに居たテンジクダイです。
チークバーカーディナルフィッシュによく似てますが、ほっぺの模様がラインじゃなくて、スポットです。


brucelee謎のカニシャコガイ-CEB_29082017

シャコガイの中に隠れていたカニです。
頭の形がえらいことになっています。
こんなけったいな生き物おるんやなぁ~。
これ水張って鯉入れて、バックに松植えて、真ん中の小島にあの「カッコーン!」ていう竹のやつ設置したら、もはや日本庭園ですな!


Hijo-KingトラフヤッコIMG_7294

タテジマヤッコとヤイトヤッコ?のハイブリッドと思われる種です。
いっぺん出ただけで、幻のヤッコになってしもたなぁ...。
一魚一会ですわ~。


brucelee謎のアシロ目-CEB_27772017

アシロ目sp.です。
一番似ているところで探してたら、『ソコオクメウオ科』かなぁ~?って感じです.
洞窟の亀裂の奥の方で見つけた、稀種です。
実はムカシウナギは、この魚を探しててたまたま見つけたのでした。
今回、やっと写真に収めることに成功しました♪


brucelee深海からの物体X-CEB_21292017

最後はこれ!!
深海からの物体X。
カップルが海辺でイチャイチャしてて襲われる事故の原因は、だいたいこいつやと言われています。


さ~、これからももっともっと見たことないの探すぞーーー!
今回の報告は、以上です!



ときめきトゥナイト♡

02 13, 2017 | Posted in 13日 フィリピン/セブ島・白石拓己

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押忍!
最近毎晩『Hot け Night』にいそしんでおります。
このダイビングの魅力のひとつに、『見たことのない形の生物』に出会えることが挙げられます。

海洋生物の卵から生まれて着底するまでの期間を『プランクトン期』と呼び、海中をふわふわ漂う、人生の中でもっともスリリングでかつ楽しい時期に入ります。
この期間は沈降しないように上手に潮流に乗らないといけないので、『浮遊適応』と呼ばれる水の抵抗を増す工夫が各生物に見られます。
棘を著しく伸ばす生物もいたり、魚類では胸鰭や腹鰭がアンバランスに大きくなるのもそれらの工夫の一例です。
しかし着底する頃にはそれらのものが不要になるので、長かった棘が短くなったり失くなってしまったり、異常に大きかった胸鰭や腹ビレも適度なサイズに落ち着きます。
これを『変態』と呼ぶのですが、その『変態』具合を夜潜ってひゃーひゃー喜んで見てる我々もまた『変態』やな~と思う、今日この頃です。
変態 to 変態。
Let's Hot け Night!!
白石です。



Hijo-KingIMG_5417.jpg

八丈島はレグルスから『Hot け Night』の職人さんがやってきました。
石野昇太くんです。
彼のミッションは、1月23~3月8日までアクエリアスに滞在して、このマニアックなダイビングをセブの海にセットアップすることです。
さすが聖地と呼ばれる八丈島で沢山潜っている経験があるので、知識もさることながら技術も豊富です。
我々はほぼ毎晩やってますので、気になる人は是非ご参加下さい~!
浮遊系のノウハウからストロボの当て方まで、詳しく分かり易く説明してくれますよ♪

では、セブのポテンシャルを見て頂くために、かなり多めになりますが、この数週間で撮影した生物をどんどん挙げていきたいと思います♪


魚brucelee浮遊系アジの仲間かなぁ-CEB_35282017

アジ科の稚魚かなぁ?
顔面ボッコボコです。
先が思いやられるわ。


魚brucelee浮遊系ヒラメの稚魚-CEB_39162017

カレイ目の稚魚です。
もっと若いときは目の位置が片側に寄ってないそうなんですが、もうそのステージは卒業しているようです。


魚brucelee浮遊系ヨウジウオの仲間稚魚-CEB_57752017

ヨウジウオ目の稚魚です。
あ、そうそう。
だいたいこのダイビングで撮ってるのって10mmもあったら大きい方です。
これで6mmぐらいでした。


魚brucelee浮遊系腹ビレごっつ長い-CEB_58192017

なんやろ、こいつ!?
腹ビレ?腸?がむっちゃ長いです。
スズキ目までしか絞れません...。


魚しょーたカエルアンコウ稚魚-DSC_05632017

この“水まんじゅう”みたいなの。
じつはカエルアンコウの稚魚なんだそうです。
2mmくらいですよ。可愛いねぇ~~~♪
今のところセブで、合計4個体出ております。


魚あんみつ浮遊系カエルアンコウ水まんじゅうステージ-DSC_73512017

別カットのカエルアンコウ稚魚。
癒やされるわ~~~♪


魚shota_テンジクダイ科稚魚のプリズム

テンジクダイ科の稚魚です。
バックからのストロボ光で、プリズム的に光っております。
かっけーーー!!


魚しょーたDSC_0570-1

コモンクダリボウズギスモドキの稚魚だそうです。
腹ビレが“校庭で落ち葉集めるやつ”にそっくりです。
この長い腹ビレも『浮遊適応』の形のひとつです。


魚しょーちゃんDSC_0929-12

シマヒメヤマノカミの稚魚です。
高確率でこの生物と遭遇しています。
セブはカサゴが多いので、生産数も多いんでしょうねぇ~。


魚ドロップ浮遊系カサゴの仲間-DSC_89182017

カサゴ目の仲間です。
フサカサゴ科の一種と思います。
この透けてる骨の具合、三枚におろした真ん中ですなっ!


魚bruceleeハゼの仲間-CEB_48282017

何になんのやろ~?
分からず終いでした。
こんなんばっかりです...。


魚まっきー550A5992

マグロの仲間の稚魚!!!
セブではイソマグロしか見たことないので、消去法で行くとイソマグロの稚魚やと思います。
若いときから、「見境なしに食いまくりまっせー!」と言わんばかりの顔してます。
Born to be Predator ですな。


甲殻類bruceleeコエビ亜目の仲間の幼体-CEB_27242017

ここから甲殻類いきます。
コエビ亜目の幼生です。
前の方に出てるやつ、実はこれははさみ脚じゃありません。
鋏脚はもっと手前、顔の前にきちんと1対あります。
これは浮遊適応の形のひとつで、プランクトン期が終わる時に切り離されます。
外敵が襲ってきた時に、自切して身代わりにするとも言われています。


甲殻類brucelee浮遊系コシオリエビ幼体-CEB_51932017

コシオリエビのメガロパ幼生。
この触覚は、バックからストロボ焚かないとなかなか綺麗に写りません。


甲殻類しょうたメガロパ

こちらもコシオリエビのメガロパ幼生です。
もうだいぶ模様が出てきていますね。


甲殻類brucelee浮遊系ドロノミかなぁ-CEB_56622017

ドロノミの幼生です。
この辺の生き物、タイプです♪
ぞくぞくくるわぁ~~~!


甲殻類brucelee浮遊系なんやこいつ鶴か-CEB_51982017

クーマ目です。
やはり浮遊系で鳴らしている『Love & Blue』の小川さんに教えて頂きました♪
初めて聞く生物のグループでした。
卵を持ってそうなので、これは幼生とかじゃなくて、ひょっとするともう大人なのかもしれません。


甲殻類brucelee浮遊系ワレカラ-CEB_43422017

ワレカラです。
この生物はプランクトン期の時期に、もうその形態が確立するんですね。
小さいワレカラって感じでした。


甲殻類kouフィロゾーマ-_DSC55362017

イセエビ下目の幼生をフィロゾーマ幼生と呼びます。
その中でも特にこのクラゲに乗るのは、ウチワエビの幼生だそうです。
その特異な生態から“ジェリーフィッシュライダー”と呼ばれ、浮遊系を撮るダイバーの中でも人気です♪


甲殻類しょうたゾエア

エビのゾエア幼生。
エビ・カニ類の卵から孵ったばかりのステージからある程度までを『ゾエア幼生』と呼びます。
浮遊適応のため、体より何倍も棘を伸ばしています。


甲殻類shota_エッジきかせたメガロパ

カニのメガロパ幼生です。
ゾエア期のあと、このステージになります。
メタリックに撮れてて、かっこいい~!


甲殻類brucelee浮遊系コブシガニメガロパ-CEB_60282017

コブシガニの仲間のメガロパ幼生だと思います。
ごつごつしてまっせ~!


甲殻類brucelee浮遊系脱皮中-CEB_42872017

なんの生物か特定できませんが、甲殻類が脱皮している最中だと言うことは分かります。
こんな途中のもそうですが、抜け殻もよく見ます。



ここからは更に魑魅魍魎の類をご紹介します。

魑魅魍魎brucelee浮遊系ゴカイドラゴン-CEB_57282017

ゴカイの仲間。
ドラゴンやん!!
カッコよいわぁ~~~。
燃えたわーーー!!
燃えよドラゴンやでぇ~~~。
あ、黄色の塊は恐らく卵塊です。


魑魅魍魎brucelee浮遊系ホウキムシ類のアクチノトロカ幼生-CEB_40762017

峯水さんに教えて頂きました。
ホウキムシ類のアクチノトロカ幼生だそうです。
カラフルでめっちゃ綺麗ですけど、ぶっちゃけ1mmです。
ちっさ!!


魑魅魍魎shota_ベリジャー幼生バックライトエッジ出し

巻き貝のベリジャー幼生です。
これはほんまによく見ます。
練習にちょうどよい被写体です。


魑魅魍魎あんみつクリオネの仲間かなぁ-DSC_55542017

マメツブハダカカメガイ科の一種やと思います。
もっと遡れば、裸殻翼足類の仲間。
まー、よーするにクリオネの仲間ですわ。
バッカルコーンするんかなぁ~??


魑魅魍魎あんみつ浮遊系おしゃぶり-DSC_73372017

UFOみたいです。
きんすけさんに教えて頂いたのですが、ギボシムシの幼生だそうです。
こんなに可愛いのに...おとなになったらチンコの皮みたいになるんかぁ...。
ショックやわぁ~。


魑魅魍魎しょーたハナギンチャクのアラクナクチス幼生

これも造形の深いきんすけさんが教えて下さったのですが、ハナギンチャクのアラクナクチス幼生だそうです。
光を感じると高確率で触手を丸めるので、なかなかこんなに開いた形で撮らせてくれないんです...。


魑魅魍魎あんみつ浮遊系宇宙船-DSC_72412017

わからないままにしてる生物です。
単純にクラゲかなぁ~って思うのですが、この触手をなかに巻き込んでしまったり出したりしてるところ見ると、イソギンチャクの幼生やったりするんかなぁ~?
また調べておきます。


魑魅魍魎brucelee浮遊系ビーズ集合体-CEB_38912017

ビーズのような球状の集合体です。
何かの卵かなぁ~?


魑魅魍魎brucelee浮遊系ビーズ集合体1-CEB_38912017

あっぷにすると、むっちゃ綺麗でした♪
以上です!!

Hijo-KingIMG_8672.jpg

しかし見たことない生物を見ると、無条件にときめくよねぇ~。
セブの夜は、ときめきトゥナイトやなぁ~。



ヤドカリ特集。

01 13, 2017 | Posted in 13日 フィリピン/セブ島・白石拓己

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押忍!

みなさん、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


昨年末にヤドカリ大好きのお客様がいらっしゃいました。
その名も、ハンドルネーム『ヤドカリスト』さま。
ほんっっっっっっっまに、1枚の浮気もせんとヤドカリにだけシャッター切って帰って行かはりましたよ...。

滞在期間中どえらい “ヤドカリ熱” に当てられてもーたもんやさかい、お陰さまでヤドカリ探す目ぇがセットアップされて、なんやかんやけったいなやついっぱい見つかりましたわ~♪
ほんで一所懸命、店のログでもヤドカリばっかりアップしてたんやけど、まぁ~アクセス数の上がらんこと!
ヤドカリ道は孤独の道と見つけたりっ!

今回はそんなこんなで『ヤドカリ特集』でお送りします。
白石です。



bruceleeマンザガマヒメヤドカリ-CEB_71332016

まずはマンザガマヒメヤドカリです。
洞窟の中に潜む稀種です。
オレンジの点々が全身に入ってて、むっちゃ綺麗です。
名前の由来は『万座のガマ』から来ているそうで、この『ガマ』というのは沖縄地方で洞窟のことを指す言葉だそうです。
カエルじゃないので、あしからず。


bruceleeツノメヒメヤドカリの仲間-CEB_71532016

ツノメヒメヤドカリです。
マンザガマヒメヤドカリと同じ環境にいて、しかも模様もよく似ていますが、目が尖っているように見えるのが特徴です。


bruceleeヒメヤドカリspはさみ脚がオレンジマーブル-CEB_70772016

ヒメヤドカリsp.です。
洞窟の中に生えているウチワに付いています。
はさみ脚がオレンジと白のマーブル模様でとっても綺麗です。


bruceleeホンヤドカリの仲間眼柄がオレンジのしましま-CEB_69552016

ホンヤドカリsp.です。
ナイトになると遭遇率の上がる種です。
眼柄がオレンジと白の縞々なのがチャームポイントです。


セブマシーンヤドカリspスポットライト-IMG_45862016

「新属いっちゃったね。」な感じのヤドカリです。
普通ヤドカリは眼柄があって、その先に目があるのですが、こいつは直接体に目が付いてます。
これは俺の想像ですが、ヤドカリは貝の中に隠れる性質上、外を伺うように進化の過程でどんどん眼柄を伸ばして行ったと考えられます。
もしそうだとしたら、この眼柄が無いのはヤドカリの祖先に当たる種なんじゃないかと、考えすぎてしまいます。
もしくは、このヤドカリ実は全部隠れようとしても足が長すぎて殻に全部収納することが出来ず、緊急事態にはかなりアッサリ殻を捨てて走り逃げようとします。
そんなことからそんなに殻から外を伺う必要がなかったので、今まで眼柄を伸ばす必要性もなかったのかもしれません。
いろいろ想像するだけでも、ロマン溢れていて楽しいです。


ヤドカリストイトヒキヤドカリsp目がグリーン-IMG_57552016

イトヒキヤドカリsp.です。
目が緑です。
走り始めたら、とにかく速いです。


bruceleeミギキキヨコバサミの仲間かなぁクロマルヒメヨコバサミ(仮)-CEB_69412016

ミギキキヨコバサミの仲間かなぁ~?て思うのですが、確証が持てずにいます。
とにかく眼柄がとっても長いです。
あとチャームポイントははさみ脚に日の丸模様があります。


ヤドカリストグワシヤドカリ2-IMG_58152016

ミギキキヨコバサミの仲間です。
とっても深場から見つけて来た、初めて出会った種です。
楳図かずおを彷彿とさせる赤白ボーダーから、グワシヤドカリ(仮)もしくはまことちゃん(仮)と呼ばせて頂いております。


“ヤドカリの目” で探すと、まだまだたくさん見つかりそうな予感のセブ。
目が離せまへんなぁ~~~♪


ガイド会ファンのみなさま。
今年もセブの刺激的な情報をビシバシ発信していけたらと思っておりますので、
またこの一年、このブログでお付き合いいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


生きた化石。

12 13, 2016 | Posted in 13日 フィリピン/セブ島・白石拓己

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押忍!
最近、洞窟の中に見たことのないイタチウオの仲間が現れる。
ただ1度も写真に撮れたことがない。
それもそのはず、亀裂の奥ぅ~~~~~の方に現れるので、器材が邪魔で体がそこまで辿り着けないのだ。
仕方がないので、途中で器材を脱いで素潜り状態でその亀裂の中に侵入していき、そこでやっと観察にありつく。
もちろん素潜りなので、タイムリミットはせいぜいたったの2分。
そんなことを最近続けていて、本日とんでもない魚に遭遇してしまった。
これはもう事件レベルの、遭遇です!!

実は今回『ヤドカリ特集』で記事を用意していたのですが、急遽記事の変更です。
聞いて驚け、ジュラシックイールじゃい!!
白石です。


bruceleeパラオムカシウナギ-CEB_90742016

2009年にパラオで発見されたのが初めで、私がパラオで働いていた時分のかつての師匠でもある魚類学者の坂上治郎さんが分類されました。
当時ウナギ目に新しく『ムカシウナギ科』という科がつくられ、そこにカテゴライズされることになったのです。
英名はPalauan primitive eel(Protoanguilla palau)。
primitive は“原始の”とかいう意味合いの単語です。
『ムカシウナギ』と名付けられたこの魚には、キチンとその理由がありました。


bruceleeパラオムカシウナギ-CEB_91442016
顔はこんなんで。


bruceleeパラオムカシウナギ-CEB_91512016
尻尾はこんなんです。



bruceleeパラオムカシウナギ-CEB_91362016

当時ミトコンドリア・DNA調査を行った結果、2億年前から存在していることが分かりました。
恐竜が謳歌したジュラ期から、その姿をほとんど変えずに今に至る、まさに『生きた化石』なのです。

現存する他のウナギ目のスタンダードな脊椎骨の数は100個を超えるのですが、このムカシウナギは80個程度しかありません。
ぶっちゃけこの違いは、素人感覚では「へぇ...。」ぐらいで流してしまいそうになりますが、魚類学ではとんでもないことだそうです。
ウナギ目の魚は、進化の過程で関節を沢山増やすことによってフレキシブルにくねらせられる体を獲得し、また体を細長くすることによって、小さい隙間に侵入したり、狭い亀裂にも隠れられるようになりました。
ムカシウナギは、ぱっと見てもイタチウオの仲間と間違えてしまうぐらい、他のウナギと比べて全然短いことが分かります。
80個しかない脊椎骨からも分かるように、進化のだいぶ手前の段階の、つまりプロトタイプ中のプロトタイプなウナギの祖先なのです。


bruceleeパラオムカシウナギ-CEB_91042016

生態はというと、全然俊敏ではなく、手で捕まえることが出来るぐらい、ゆ~~~くり泳ぐ、この魚。
弱肉強食がまかり通る群雄割拠のリーフの上などでは、とてもじゃないけどすぐに捕食されて絶滅してしまうことでしょう。
洞窟の、しかも亀裂の奥~~~の方という、捕食圧は低いがこんな殺風景な、究極に限られたニッチを選択せざるを得ない、弱い魚なのです。
しかしこんな弱い魚が、それこそ恐竜の時代から今まで絶滅することもなく、細々と、しかし強かにもその種を絶やさずに今に至っているこの姿に、感動すら覚えます。

なんか素敵やん。 むちゃむちゃロマンやん。



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ダイビング・オールナイト

11 13, 2016 | Posted in 13日 フィリピン/セブ島・白石拓己

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押忍!

夕暮れにはずむ心
ひと夜のきらめきにゆれる
あぶなげな夜としらず
コブシガニ手さぐりしてた
ダイビング・オールナイト 足ひれ擦れば
ダイビング・オールナイト 泥に染まる
ダイビング・オールナイト このままずっと
ダイビング・オールナイト ひたすら潜る

独り言吐息ひとつ
それだけで崩れてしまう
灯火の体力も尽きて
船上で居眠りしてた
ダイビング・オールナイト 揺り籠揺れば
ダイビング・オールナイト 闇に染まる
ダイビング・オールナイト このままずっと
ダイビング・オールナイト 瞳を閉じて

この次で最後の回と
どちらからともなくそう決めて
思い出をなぞるように潜る
コブシガニくまなく探す
ダイビング・オールナイト ふと気がつけば
ダイビング・オールナイト 空が白む
ダイビング・オールナイト カニとか消えて
ダイビング・オールナイト ハゼが目覚める

ダイビング・オールナイト 言葉にすれば
ダイビング・オールナイト『夜通し潜る』
ダイビング・オールナイト このままずっと
ダイビング・オールナイト ひたすら潜る

白石です。


bruceleeコブシスト松下-GOPR34832016

ということで、『ダイビング・オールナイト』してきました。
以前「リクエストしたらアカンで。」と念を押していたのに、それを “振り” やと勘違いしはった兵(つわもの)が現れました。
この日は夜の6時から潜り始めて、最終エントリーが翌日の朝5時。
合計5本のナイトダイビングです。
ゲストとスタッフの気力と気力のぶつかり合い。
もうふらっふらですわぁ...。

ほなまずは、コブシガニの仲間から紹介していきま~す。


まつくんコブシガニの仲間-_MG_09612016

まずはツノナガコブシ(Leucosia anatum)。
初めてみた~。 今回の一番のヒット♪
むっちゃんこ可愛かったわー。
調べてみたら背中に模様がないのもこの学名になってるけど、模様があるこのタイプの英名は図鑑では『Four Ring Purse Crab』になってます。


まつくんALCOCKS PURSE CRAB Leucosia alcocki

つぎはAlcock's Purse Crab(Leucosia alcocki)。
こちらはうちのスタッフが見つけたのですが、見つけた当初は岩の上にいたそうです。


まつくんFleeting purse crab Myra fugax

次はFleeting Purse Crab(Myra fugax)。
手が長くて、甲羅が盾型なのが他のコブシガニと違うところです。
ちなみに“Fleeting”て“束の間の”言う意味だそうです。
束の間のコブシガニて、 なんやえらい哀愁漂ってますなー。


まつくんコブシガニの仲間まんまる-_MG_10942016

こちらのコブシガニは6月に『ダイビング・オールナイト』やったときにも現れた種ですが、未同定種です。
未同定というよりはむしろ、もう童貞野郎ですわ。

今回、初めて見たコブシガニが3種。
抜け殻しか見なかったのも合わせると、実は6種いました。
コブシガニ探すんやったら、ダイビング・オールナイトやね。


まつくんアシナガツノガニモドキ-_MG_11622016

アシナガツノガニモドキ。
こちらはゲストさんが、一番見たかったネタです。
とにかく足が長い種で、タカアシガニをぎゅーっとミニチュアにしたような風貌です。


まつくんウミシャボテンカニダマシ-_MG_11882016

ウミシャボテンカニダマシ。
サボテンと言わずに、シャボテンいうところが“粋”やね~。


まつくんクダヒゲエビの仲間_MG_09912016

クダヒゲエビの仲間です。
“逆エビ固め” もろに決まってます。


まつくんサザナミウシノシタのカラーバリエーションいうてるけどどうやろ-_MG_09552016

ウシノシタの仲間。
妙に目が大きいのが印象的でした。


まつくんシルバーベリーカーディナルフィッシュ-_MG_10032016

シルバーベリーカーディナルフィッシュ。
これも昼間は殆ど見れない、泥地のナイトでのみ現れる、マニアックなテンジクダイです。
ヨコシマが素敵です。


まつくんダンゴイカかなぁ-_MG_08962016

頭が大きくて、手足が短い、なんともキュートなイカです♪
ダンゴイカの仲間でええんかなぁ。


まつくんヒカリイシモチsp-_MG_09822016

ヒカリイシモチの仲間。
同定する上で気になるヒカリイシモチの仲間がいるのですが、そっちは普段サンゴの中にいる種で生息環境がぜんぜん違うので、なんとも謎です。
またテンジクダイのナイトカラーは、昼間とだいぶ違うので、余計に謎です...。


報告は、以上です!
ほなまた来月~。


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21日 柏島 ・ 西村直樹 (83)
22日 石垣島・多羅尾拓也 (20)
23日 慶良間/渡嘉敷島 ・ 番田武六 (94)
24日 鹿児島/屋久島・高久 至 (50)
24日 滑川・赤松悦子 (13)
24日 奄美大島・古田直基 (11)
25日 沖縄本島・木戸泰成 (25)
26日 山口/東部・小川智之 (26)
27日 熊本/天草・ 中野誠志 (82)
28日 沖縄本島/中部 ・ 津波古 健 (94)
29日 和歌山/串本・谷口勝政 (27)
30日 モルディブ共和国・前井 馨 (433)
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