サンゴ大群集報道(ローカルルール編)
05 31, 2010 | Posted in 1日 久米島 ・ 川本剛志
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皆さん、こんにちは!パラオのラスカル秋野の命名者の川本です(笑)。「何で俺だけ、こんな扱い~??」っと言う秋野君の声が聞こえてきそうですが、以前、彼が久米島に遊び来てくれた時の彼のつぶらな瞳が、子供の時に毎週欠かさず見ていた「あら○ぐまラスカル」にあまりにも似ていたものですから、つい・・・・(笑)?!
ごめんな、秋野君・・・・。

さて、そんな話は置いといて(笑)、5月中旬に全国放送でニュースになった久米島沖のミドリイシの大群集についての説明会&意見交換会が、WWFジャパンの主催で島内の関係者を集めて5月30日に行われました。このサンゴの大群集は地元海人に「ナンハナリ」と呼ばれている場所にあって、他の種類のサンゴも生殖しているのですが、ある1種類のミドリイシが広範囲に繁殖しているのです。オーストラリアのサンゴの分類学者のJohn E.N.Veron博士が、1990年に論文発表されたアカジマミドリイシやセキセイミドリイシに似ているが、新種の可能性もあると言う事でも話題になりました。
会議の内容は、「研究者の視点によるサンゴ群集の学術的価値と懸念される問題」や「今後どのような調査や保全を進めて行くかの具体的な内容」でした。久米島にとっては、これからが大変楽しみな展開なのですが、その話し合いの中でマスコミ発表の経緯についての説明もなされました。
今回のニュース発表は一部の関係者しか知らず、観光協会や漁協やダイビング安全対策協力会の関係者には、ほとんど知らされず報道されてしまいました。その事で関係各所が全く対応出来ずに混乱してしまった事への説明と謝罪があった訳です。
島内の関係者が、置き去りにされてしまったような今回の実情で大変残念に思ったのは、1999年に話題になった海底鍾乳洞(ヒデンチガマ)の発見時との違いでした。その時には、発見者の故友寄秀光さんを中心に皆で考え、関係者がとても精力的に前向きに関連する物事に取り組み、島の財産なのだから、皆で考え取り組もうと秘め事などなしに物事が進んでいった経緯とまったく違ってしまった事です。
せっかくの嬉しいニュースが、一部の売名行為に見えてしまう面があった為に、例えば、島内のダイビング業者の結束が取りづらくなってしまった事は残念でなりません。読んでる読者の方には理解出来ないかもしれませんが、内地では当たり前の感覚が、この小さな島内ではまったく違った正義も生み出してしまう事実は、なかなか理解しづらいのですが、もともと島内の海人(漁師)間だけなら、さほど問題にはならなかったかもしれない事柄に、移り住んだ人間が混ざる事で、もともとの島人に反感を覚えさせてしまうような状態が起こりえるのです。僕自身、ローカルルールと言うなかなか理解しがたい壁に苦しんだ今だからこそ解る事なのかもしれませんが・・・・。WWFの方の経緯の説明と謝罪は関係者には伝わったと思いますが、島内で暮らす関係者のコミュニケーションの問題が一番のように思えます。
今後は「サンゴ群集の範囲の調査」「サンゴ群集を形成するサンゴ種の調査」「他の海域へのサンゴ種の供給源の可能性」など、色々な目的の調査が行われると思われます。WWFと久米島町教育委員会の共催で記念イベントも企画されています。島内の吉事として良い方向へ進んでくれる事を望み、皆で取り組んでいきたいものです。
(関連する内容を吉野雄輔さんの豪海クラブでも書いてます。宜しければ、ぜひ!!)
5月30日のサンゴの産卵の画像です。新しい命が、また、生まれました。

ごめんな、秋野君・・・・。

さて、そんな話は置いといて(笑)、5月中旬に全国放送でニュースになった久米島沖のミドリイシの大群集についての説明会&意見交換会が、WWFジャパンの主催で島内の関係者を集めて5月30日に行われました。このサンゴの大群集は地元海人に「ナンハナリ」と呼ばれている場所にあって、他の種類のサンゴも生殖しているのですが、ある1種類のミドリイシが広範囲に繁殖しているのです。オーストラリアのサンゴの分類学者のJohn E.N.Veron博士が、1990年に論文発表されたアカジマミドリイシやセキセイミドリイシに似ているが、新種の可能性もあると言う事でも話題になりました。
会議の内容は、「研究者の視点によるサンゴ群集の学術的価値と懸念される問題」や「今後どのような調査や保全を進めて行くかの具体的な内容」でした。久米島にとっては、これからが大変楽しみな展開なのですが、その話し合いの中でマスコミ発表の経緯についての説明もなされました。
今回のニュース発表は一部の関係者しか知らず、観光協会や漁協やダイビング安全対策協力会の関係者には、ほとんど知らされず報道されてしまいました。その事で関係各所が全く対応出来ずに混乱してしまった事への説明と謝罪があった訳です。
島内の関係者が、置き去りにされてしまったような今回の実情で大変残念に思ったのは、1999年に話題になった海底鍾乳洞(ヒデンチガマ)の発見時との違いでした。その時には、発見者の故友寄秀光さんを中心に皆で考え、関係者がとても精力的に前向きに関連する物事に取り組み、島の財産なのだから、皆で考え取り組もうと秘め事などなしに物事が進んでいった経緯とまったく違ってしまった事です。
せっかくの嬉しいニュースが、一部の売名行為に見えてしまう面があった為に、例えば、島内のダイビング業者の結束が取りづらくなってしまった事は残念でなりません。読んでる読者の方には理解出来ないかもしれませんが、内地では当たり前の感覚が、この小さな島内ではまったく違った正義も生み出してしまう事実は、なかなか理解しづらいのですが、もともと島内の海人(漁師)間だけなら、さほど問題にはならなかったかもしれない事柄に、移り住んだ人間が混ざる事で、もともとの島人に反感を覚えさせてしまうような状態が起こりえるのです。僕自身、ローカルルールと言うなかなか理解しがたい壁に苦しんだ今だからこそ解る事なのかもしれませんが・・・・。WWFの方の経緯の説明と謝罪は関係者には伝わったと思いますが、島内で暮らす関係者のコミュニケーションの問題が一番のように思えます。
今後は「サンゴ群集の範囲の調査」「サンゴ群集を形成するサンゴ種の調査」「他の海域へのサンゴ種の供給源の可能性」など、色々な目的の調査が行われると思われます。WWFと久米島町教育委員会の共催で記念イベントも企画されています。島内の吉事として良い方向へ進んでくれる事を望み、皆で取り組んでいきたいものです。
(関連する内容を吉野雄輔さんの豪海クラブでも書いてます。宜しければ、ぜひ!!)
5月30日のサンゴの産卵の画像です。新しい命が、また、生まれました。
