あたり前のこうけい

06 07, 2016 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema 写真 » 自然観察

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先日、今シーズン最後となるホシノハゼのハッチアウトが行われました。

この画像は、その1回前の孵化のシーンで、手前の金色の卵がハッチアウト中で、右奥の産みたてのオレンジ色の卵が、その最終のものです。

全く同じ環境で、この1か月半前まで行われていたサビハゼの産卵は、1回あたり約500個ほど(産卵期の前期と後期では数は異なり、後期にいくほど減少傾向にあります)の卵を一度に産みつけ、それを平均5〜6回繰り返します。(過去の記録では、倍の13回があります)
ただし、卵を守っているオスを観察しているので、同じメスとその5〜6回の産卵をしているかは定かではありません。

対してホシノハゼは、1度に約800〜1200個ほどの卵を産みます。

この手の話しをすると、「数えたことあるんですか?」と真顔で聞かれる事があります(笑)が、ほぼ合っているはずです。

1個1個を数えていたら、空気が無くなってしまいますので、例えば1平方cmに10個(サビハゼの場合)と分かれば、およその広さで、その数が把握できます。

これも考察の範疇の話しで恐縮ですが、ホシノハゼは1度に産まずに、2回に分けて卵を産みつけていますが、この1セット(初回と2回目)は同じメスによるものではないかと考えられます。

根拠は、1セット目に関して言えば、ワザワザ全面を使わずに、産卵スペースを空けている点です。

サビハゼは、だいたい50〜60平方cmに卵を産卵床の中央に産みつけます。
に対してホシノハゼは、その4〜5倍の面積の卵を産みつけますが、初産は2回目を予定しているかのような産み方になります。

仮に、2回目の産卵が初回と違う相手だとしたら、何故このような産卵の仕方をするのでしょうか。
ある種の予定や密約(笑)がなければ、このような産卵形態に必然性が感じられません。

そして、批判を恐れずに、もぉ1歩踏み込むならば、確実にそうであるとは言い切れませんが、同個体のオスが2セット(過去の最高記録は3セット)の卵守りをし、その1セット目と2セット目の相手も同じではないかと考えられる場合があります。

これは、違うと思われるケースも目の当たりにしているので、「同セット内の同じペア論」に比べると確率は下がりますが、1セット目よりも2セット目の方が卵の数が減少していることが根拠になります。

相手が違うメスである場合、個体の成熟度や大きさの差による産卵数の違いはあっても、1度の産卵数が減少する事は考え難く、逆に増えたことは記憶にないのです。

すると、ホシノハゼに関しては、「複数セット同じペア論」が考えられるのです。

人間界のように倫理に基づく繁殖形態が確立していると、当たり前の考え方も、摂理が優先する自然界では、複数セット同じペア論は、逆に理不尽な感じすら受けます。

同じような産み足し産卵形態をとるガラスハゼの話しに波及すると、とりとめもなく文字数が増えてゆくので止めますね。(笑)

既に、終わったと宣言するハッチアウトに対して、こんなに熱く語って済みません<(_"_)>

IMG_1805.jpg

お詫びに、まだ継続しているヒメハゼの卵守りのカットを貼っておきますので、勘弁して下さい。

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ついでに、産卵繋がりでトサケボリのカットも貼っておきます(単なる自慢)

さて明日は葉山から、前々期高齢者傾向が進行して、朝も早くから徘徊し、ファミレスに入って大盛りの食事をしたのにもかかわらず、家に帰って「朝飯はまだかいなぁ」とボケをカマす輝くんが、フレッシュな情報をお伝えいたします。

輝くん、よろしくねぇ〜♪

IMG_0923.jpg

三保から、SUPで腰を痛めて、大人しくしている鉄がお贈りいたしましたぁ。

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