2016年 サクラダイ繁殖行動の総括
11 07, 2016 | Posted in 7日 静岡/三保 ・ 鉄 多加志 | Thema 写真 » 自然観察
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みなさん、こんにちは。
三保から鉄です。
東海大学のプロジェクト研究で石垣島に行ってきました。また、その模様は他の機会にお伝えするとして、今回の話題は、ほぼ終盤になったサクラダイの繁殖行動を総括したいと思います。
毎年のように、9〜11月にかけて、サクラダイの繁殖が見られ、新たな発見をしたり、渇望するカットが撮れず、落胆が続いたりと、私自身、この時期は感情の起伏が激しい期間とも言えます。
長年やっているので、撮れない事でイライラしたりすることはありませんが、もっと冷静に、もっと熱く感情をコントロールして対峙しているつもりですが、まだまだ修行が足りないようで、その境地には達しません。
前置きが長くなるので、昨日撮影した画像を見て下さい。

雄が雌にすり寄るように近づき、シンクロナイズドペアリングが始まります。

徐々に上昇を繰り返し、左右への動きが激しくなってきます。

このペアの周辺では、何百というサクラダイが、ペアリングとバトルを繰り返し、その喧噪に気持ちが同調してしまうと、こちらの思考回路が変になります(笑)

ここまで上昇すると、その動きは更に予測不能となり

放卵・放精が行われます。
その際、雄は口を大きく開け、ついでに産みたての卵を2〜3口パクパク!っと食べます。
時間にして、2〜3分の行程ですが、このドラマは周辺で連綿と続いているので、撮れていないであろう不安と、更なる期待で、次のペアに切り替え、エアが尽きるか、無減圧潜水時間が消失するか、あるいはその前に気力が続かなくなることで、終了に至ります。
長年やっていても、ある程度の予想は出来ても、そこには運や不運、ちょっとしたタイミングなどの偶発的な要素も加わり、ひと言では申し上げられない「諸事情」が存在しているのです。
しかし、ここにあげた画像は、全て昨日撮影されたもので、一連の産卵行動が数十分程度でを記録する事が可能なのです。
昨日が、それほどズバ抜けた条件でない事は明白で、しかしながら、そのズバ抜けていなかった点が、もしかすると結果に繋がったのかも知れません。
おまけです

産卵には至っておりませんが、同性愛です(笑)
奥の個体が心が雄の状態です。
他にも、体は雄になっているけど、他の雄に雌のように接される個体など、その生態や社会には語り尽くせないほどの物語りがあります。
水中では、全てを伝える事はできませんが、このような形で知ってもらう事はできます。
こんな面白い世界があることを伝達するために、僕らは乾かないウエットスーツを着て、また海にカメラを持って出かけるのでしょうね。
明日は、葉山から毎朝ワークアウトに余念のない輝くんが、海の状況をお伝えします。
ワークアウトがしたいのか、悪戯がしたいのか、よく分かりませんが、両方したいのでしょう!
海に潜りたいのか、写真が撮りたのか、と聞かれた時に、両方と応えるのと同じように...(笑)
三保から鉄です。
東海大学のプロジェクト研究で石垣島に行ってきました。また、その模様は他の機会にお伝えするとして、今回の話題は、ほぼ終盤になったサクラダイの繁殖行動を総括したいと思います。
毎年のように、9〜11月にかけて、サクラダイの繁殖が見られ、新たな発見をしたり、渇望するカットが撮れず、落胆が続いたりと、私自身、この時期は感情の起伏が激しい期間とも言えます。
長年やっているので、撮れない事でイライラしたりすることはありませんが、もっと冷静に、もっと熱く感情をコントロールして対峙しているつもりですが、まだまだ修行が足りないようで、その境地には達しません。
前置きが長くなるので、昨日撮影した画像を見て下さい。

雄が雌にすり寄るように近づき、シンクロナイズドペアリングが始まります。

徐々に上昇を繰り返し、左右への動きが激しくなってきます。

このペアの周辺では、何百というサクラダイが、ペアリングとバトルを繰り返し、その喧噪に気持ちが同調してしまうと、こちらの思考回路が変になります(笑)

ここまで上昇すると、その動きは更に予測不能となり

放卵・放精が行われます。
その際、雄は口を大きく開け、ついでに産みたての卵を2〜3口パクパク!っと食べます。
時間にして、2〜3分の行程ですが、このドラマは周辺で連綿と続いているので、撮れていないであろう不安と、更なる期待で、次のペアに切り替え、エアが尽きるか、無減圧潜水時間が消失するか、あるいはその前に気力が続かなくなることで、終了に至ります。
長年やっていても、ある程度の予想は出来ても、そこには運や不運、ちょっとしたタイミングなどの偶発的な要素も加わり、ひと言では申し上げられない「諸事情」が存在しているのです。
しかし、ここにあげた画像は、全て昨日撮影されたもので、一連の産卵行動が数十分程度でを記録する事が可能なのです。
昨日が、それほどズバ抜けた条件でない事は明白で、しかしながら、そのズバ抜けていなかった点が、もしかすると結果に繋がったのかも知れません。
おまけです

産卵には至っておりませんが、同性愛です(笑)
奥の個体が心が雄の状態です。
他にも、体は雄になっているけど、他の雄に雌のように接される個体など、その生態や社会には語り尽くせないほどの物語りがあります。
水中では、全てを伝える事はできませんが、このような形で知ってもらう事はできます。
こんな面白い世界があることを伝達するために、僕らは乾かないウエットスーツを着て、また海にカメラを持って出かけるのでしょうね。
明日は、葉山から毎朝ワークアウトに余念のない輝くんが、海の状況をお伝えします。
ワークアウトがしたいのか、悪戯がしたいのか、よく分かりませんが、両方したいのでしょう!
海に潜りたいのか、写真が撮りたのか、と聞かれた時に、両方と応えるのと同じように...(笑)