奄美から沖縄エリアのザトウクジラの繁殖・滞在の為のエリア拡散型シーズンの実情

03 01, 2017 | Posted in 1日 久米島 ・ 川本剛志

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皆さん、こんにちは。

沖縄ホェール・ウォッチンング事情で言えば、シーズン当初は、沖縄地方は、

例年になく確認例が少なく、ちょっと焦りましたが、シーズン始まれば、

個体数も少し戻り、無事、ウォッチング出来てます・・・。

(写真は、いつもの様にクリックすると大きな画面で見れます)


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しかし、個体数をきちんとカウントしている座間味などのエリアの同業者に聞いてみると

やはり、例年に比べると少ないというのが実情の様です。

「何故、そうなのか・・・・・?」

それは、多分、例年より高い水温が原因のように思われます。

シーズン始まりの沖縄本島地方の水温は、24度近く、例年に比べ2度高く、

ちょうど、奄美辺りが、22度と例年の沖縄本島エリアの水温なのです。

この為、ザトウクジラも例年の水温事情や、エネルギーの消費などを考えると

南下する必要もなく、繁殖・子育てエリアの拠点を少し北上させ広げ、

例年と比べてイレギュラーな繁殖・滞在エリアの拡散型シーズンとなっているのではないかと思われます。

以前、研究者の方に聞きましたが、21度からの水温1度の変化はザトウクジラにすれば、

人間で考えると10度ほども違うらしく、授乳の問題や生活パターンに

大きな差が出るようです・・・。

奄美エリアの数人の同業者の方々に聞くと、

「今年はクジラが多い」や「今年のクジラは動きが違う」など、頻繁に耳にしました。

「2週間で、同じ個体を3回見たのは始めてだ・・・・」や

「いつもは出会っても通り過ぎる感じの動きなのに、今年は留まっている感じ」

など、この沖縄エリアでは、当たり前の事情も今年の奄美エリアでは初めてらしく、

盛り上がりを見せているようです。

奄美エリアから沖縄エリアの同業者の方々に聞いた確認頭数の話を総合すると、

多分、例年の事情から考えると、奄美から与論島辺りまで

80頭~100頭、慶良間・渡名喜・久米島エリアを中心に沖縄本島エリアで

80頭~120頭の個体数が居るのでは思われます。

数年前、南半球のトンガでも同じような事があったらしく、

水温が例年より2度高く、ザトウクジラの通過点にあたるトンガタブでは、

例年より多く確認され、ホエ-ル・スイムも頻繁に行われ、

沖縄エリアにあたるババウ諸島では、例年より個体数が少なかったという事が

あったようです・・・。

もっとも、翌年から、水温が通常に戻り、個体数も戻ったらしいのですが・・・。

水温の変化は、生物に多大な影響を与えます。

以前は海草は繁殖してたエリアがサンゴ礁エリアになったり、

居なかった魚が、当たり前の様にみられる様になったり・・・。

ある意味、それが、自然界のスパンなのかもしれないけれど、

この水温の上昇が人間が関与している部分がとても大きいのではと思われ、

この先の事を考えると、ちょっと恐い気がします・・・。



しかし、海では、毎日、ザトウクジラ達の熱いドラマが展開されています・・・。



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この個体は、2年前の2月初旬に出会った個体で顔に「8000」という模様があります。

テールの模様で再確認しましたが、二年前より落ち着いた雰囲気で沢山遊んでくれました。


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(写真は、ゲストのヨココさんから頂きました)


因みに、個体識別には膨大な時間と根気を要します。

テール(尾鰭)の内側の模様で識別するのですが、

指紋認証などのソフトなどがあればともかく、一個体一個体の写真を撮り、

それを全て見比べるのです。中には似たような模様はもちろん、

真っ黒の個体や真っ白の個体も沢山居ます。

そこからは、微妙に違うテールの形や背びれの形、

胸ビレの表側が白い黒いなどで、識別していくのですが、個体ごとの写真を

撮影するだけでも大変だし、ちょっと想像すると解りますが、

例えば、50枚の写真を見比べる事は、もの凄く大変です。

勿論、模様事に、例えば、黒い個体、白い個体、模様のある個体など分類して

振り分けておきますが、やってみると、毎日撮る写真が、数が増えて行けばいくほど

そのほとんどダブりで、その確認作業だけでも膨大な時間と根気を要するのです。

座間味ホェールウォッチング協会の皆さんが毎年、きちんと個体識別をして発表されてますが、

頭が下がる想いで見て、久米島エリアの個体数の参考にさせて頂いてます。



_47A6041_20170228233234da8.jpg


とても、フレンドリーな通称腕白君・・・(^_^;)



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今年、生まれたこの子は、僕の周りを興味深そうに泳ぎました。



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二日前に出逢った母子クジラで、お母さんクジラは、とても大らかで、

子クジラもやんちゃで可愛かったです。



_47A6402海ブログ




緩いヒートラン中のクジラ達・・・。



_DSC9916.jpg



_DSC9943.jpg


マリンダイビングで毎月「海を歩く・・・。」を連載しながら、昨年、日本中の海を

車で潜り歩いていた「屋久島ダイビングライフ」の高久至君が遊びに来てくれました。

今は、まだ、沖縄の島々を放浪中ですが、春からはガイド業を再開するようです・・・・・(^_^;)

DSC_2250_20170301060251f0d.jpg




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