クジラと見る夢・・・。
04 01, 2017 | Posted in 1日 久米島 ・ 川本剛志
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ザトウクジラシーズンも終わり、ダイビングガイドに勤しんでいます・・・。
充実の今季のシーズンを振り返りたいと思います。
(写真をクリックすると大きな画像で見られます)

「シャチが出たー!!」3月5日に当エスティバンのブログにアップした時のお話です。
出航後直ぐに、ゴンドウと思われる群れを見つけました・・・。
近付いてみると、操船する僕の耳に「シャチです!!」っと、スタッフタカの声が響いた・・・。
7頭のシャチの群れとの遭遇・・・・。
9年ぶりの出逢いに逸る心を抑えながら僕は直ぐに水中に入る準備をしました・・・(^_^;)
9年前の何度目かの水中アプローチの際に、1頭の雄が急に僕の方に振り向いた記憶を甦らせながら、くれぐれも気を付けようと言い聞かせながら・・・・。
ボート上から撮影しているゲスト達に混ざり、フィンを履いたままボート上からも撮影しながら、何度か群れにボートを寄せてもらうが上手くいかない・・・。
一度、ボート後ろでシャチの群れが近かったので、後方からエントリーしてみたが、生憎と、そこの海域は透明度が悪く見えない・・・。
僕自身、調査も含めたこのコースの開催は、海洋哺乳類全般を記録・撮影したいと思っている・・・。ザトウクジラの水中撮影の判断は、僕がする。異例であるシャチとの出逢いは勿論、とても興味深い・・・。ただ、やはり、ゲストには危険な目に合わせる訳にはいかないので、こういう場面での水中撮影は、まず、自分が入って動きを見てだし、シャチなら尚更だ・・・(シャチは入れませんが・・・)。

これは、ちょっとシビアはアプローチをしないと水中で撮影するのは無理かなと思っていたところ、1頭の雌がブローの為に顔を出した時に、口下の白いパッチの部分の紅さに気が付いた・・・。そのシャチ自身が怪我をしてるのか?それとも何らかの生物を捕食した後の血の紅さなのかは解らないが、その生々しい紅さが脳裏に焼き付いた・・・。同じように目撃した懇意のゲストさんが心配そうに「大丈夫ですか・・・?」っと聞いてくる・・・。

(ちょっと見え辛いですが、水中の口下辺りが紅いのが解ります)
ホェールスイム・ウォッチングを開催している立場上、何よりも安全が第一である・・・。
ゲストを楽しませる立場の僕が、もし仮に、自分の身に何かが起こり、コースを開催出来なくなってしまえば本末転倒である・・・。
・・・・諦めるか・・・・。
やろうとしている事はかなり無謀で、多分、当たり前の正しい判断なのだろうけど、次にあるかどうか解らない千載一遇の出逢いを前に自分を何度も何度も自戒した・・・。
一口にシャチ(Orcinus oruca)と言っても、互いに繁殖上隔離され、かつ多様な暮らしぶりのをする生態型の存在が明らかになって、複数の種に分けた方が現実的ではないかという議論が研究者の間で交わされていて、およそ10ほどに分けられる。
北半球では、北太平洋のサケやマスなど捕食する魚食性のレジデントと呼ばれるシャチ、北太平洋のイルカやアザラシなどの海生哺乳類のみを捕食するトランジェント、北太平洋のサメを中心に捕食するオフショア(夏はアラスカ、冬はカリフォルニアなどで目撃される広範囲の外洋性のシャチ)、北大西洋の魚食性のタイプ1とクジラなどを捕食するタイプ2、南半球の南極海のタイプA、タイプB(大型)、タイプB(矮小型)、タイプC、亜南極のタイプDなど、模様や大きさ・体形なども違っている(参考・・・著者水口博也氏の「シャチ生態ビジュアル百科」)。
僕の2回の遭遇のシャチは、おそらくオフショアと呼ばれるタイプだと思われるが、外洋性のシャチは、その食性が詳しく解っておらず、前回の時も、沖縄本島の美ら海水族館のクジラの調査員の方に、「よく、入りましたねぇ~・・・( ̄▽ ̄;)」っと、写真を見せた時に苦笑いされたものだった・・・(^_^;)。

(この写真は、前回の写真です)
「シャチがいると、ザトウクジラは居なくなるんじゃないですか?」っと、よく聞かれますが、勿論、そういう事もあるかもしれませんが、シャチが久米島海域を全て把握出来る訳もなく、この出逢いの後は、別の海域でザトウクジラのウォッチングを楽しみました・・・。

ブリーチングするザトウクジラ・・・。

今季はカラクサモクの様な流れ藻が多く、ザトウクジラ達は纏まった流れ藻の所に浮上しては盛んに遊んでいた。最も、2・3日もすれば飽きたのか、遊ばなくなりましたが・・・(^_^;)

フレンドリーな母子クジラにも出逢いました・・・。

ゆったりと泳ぐ母クジラ・子クジラと泳ぐダイバー達・・・・。
ダイバー達が止まっているの解りますか?そのくらいゆったり泳いでました・・・。

母クジラの側ではしゃぐ子クジラ・・・・。

これまで、幾度も沖縄に帰って来てくれている通称GULLちゃん(8000ちゃん)、
テールの模様が特徴的で解ります・・・。
よく遊んでくれる雌クジラで、水中では僕らを沢山楽しませてくれました・・・。

今年は水中で、ゆったりとしてくれるクジラが多かった気がします・・・・。

「また、来シーズン、無事に帰って来てくれよ・・・。」
・・・・祈りながら見送りました・・・。
さて、ダイビング中の海の中も産卵で華やいでます・・・。

セダカギンポの雄の卵保護です。レモン色の部分は産卵初日から二日目ぐらいの卵です・・・。
よく見ると、色々なステージの卵達で溢れています・・・。

通っている真泊スロープには、ニジギンポが産卵を繰り返してます・・・。
発眼した卵や新しい卵で一杯です・・・。

ニセクロスジギンポなんですが、新しい卵なんでしょうけど、
こんなピンクの卵は初めて見ました・・・。

小さなモンツキカエルオも、あちらこちらで遊んで、産卵も始まってます・・・・・(^_^;)。
![2015123122491107bs[1]](https://blog-imgs-102-origin.fc2.com/s/e/k/sekainoumi/20170329171146d33.jpg)
ガイドしたくて、うずうずしてます・・・。
ぜひ、命を感じに遊びに来てください~!!
ブログ「会長が行く!!」
ダイブ・エスティバン
フェイスブックはこちらから!!
雄輔の豪海倶楽部!!
充実の今季のシーズンを振り返りたいと思います。
(写真をクリックすると大きな画像で見られます)

「シャチが出たー!!」3月5日に当エスティバンのブログにアップした時のお話です。
出航後直ぐに、ゴンドウと思われる群れを見つけました・・・。
近付いてみると、操船する僕の耳に「シャチです!!」っと、スタッフタカの声が響いた・・・。
7頭のシャチの群れとの遭遇・・・・。
9年ぶりの出逢いに逸る心を抑えながら僕は直ぐに水中に入る準備をしました・・・(^_^;)
9年前の何度目かの水中アプローチの際に、1頭の雄が急に僕の方に振り向いた記憶を甦らせながら、くれぐれも気を付けようと言い聞かせながら・・・・。
ボート上から撮影しているゲスト達に混ざり、フィンを履いたままボート上からも撮影しながら、何度か群れにボートを寄せてもらうが上手くいかない・・・。
一度、ボート後ろでシャチの群れが近かったので、後方からエントリーしてみたが、生憎と、そこの海域は透明度が悪く見えない・・・。
僕自身、調査も含めたこのコースの開催は、海洋哺乳類全般を記録・撮影したいと思っている・・・。ザトウクジラの水中撮影の判断は、僕がする。異例であるシャチとの出逢いは勿論、とても興味深い・・・。ただ、やはり、ゲストには危険な目に合わせる訳にはいかないので、こういう場面での水中撮影は、まず、自分が入って動きを見てだし、シャチなら尚更だ・・・(シャチは入れませんが・・・)。

これは、ちょっとシビアはアプローチをしないと水中で撮影するのは無理かなと思っていたところ、1頭の雌がブローの為に顔を出した時に、口下の白いパッチの部分の紅さに気が付いた・・・。そのシャチ自身が怪我をしてるのか?それとも何らかの生物を捕食した後の血の紅さなのかは解らないが、その生々しい紅さが脳裏に焼き付いた・・・。同じように目撃した懇意のゲストさんが心配そうに「大丈夫ですか・・・?」っと聞いてくる・・・。

(ちょっと見え辛いですが、水中の口下辺りが紅いのが解ります)
ホェールスイム・ウォッチングを開催している立場上、何よりも安全が第一である・・・。
ゲストを楽しませる立場の僕が、もし仮に、自分の身に何かが起こり、コースを開催出来なくなってしまえば本末転倒である・・・。
・・・・諦めるか・・・・。
やろうとしている事はかなり無謀で、多分、当たり前の正しい判断なのだろうけど、次にあるかどうか解らない千載一遇の出逢いを前に自分を何度も何度も自戒した・・・。
一口にシャチ(Orcinus oruca)と言っても、互いに繁殖上隔離され、かつ多様な暮らしぶりのをする生態型の存在が明らかになって、複数の種に分けた方が現実的ではないかという議論が研究者の間で交わされていて、およそ10ほどに分けられる。
北半球では、北太平洋のサケやマスなど捕食する魚食性のレジデントと呼ばれるシャチ、北太平洋のイルカやアザラシなどの海生哺乳類のみを捕食するトランジェント、北太平洋のサメを中心に捕食するオフショア(夏はアラスカ、冬はカリフォルニアなどで目撃される広範囲の外洋性のシャチ)、北大西洋の魚食性のタイプ1とクジラなどを捕食するタイプ2、南半球の南極海のタイプA、タイプB(大型)、タイプB(矮小型)、タイプC、亜南極のタイプDなど、模様や大きさ・体形なども違っている(参考・・・著者水口博也氏の「シャチ生態ビジュアル百科」)。
僕の2回の遭遇のシャチは、おそらくオフショアと呼ばれるタイプだと思われるが、外洋性のシャチは、その食性が詳しく解っておらず、前回の時も、沖縄本島の美ら海水族館のクジラの調査員の方に、「よく、入りましたねぇ~・・・( ̄▽ ̄;)」っと、写真を見せた時に苦笑いされたものだった・・・(^_^;)。

(この写真は、前回の写真です)
「シャチがいると、ザトウクジラは居なくなるんじゃないですか?」っと、よく聞かれますが、勿論、そういう事もあるかもしれませんが、シャチが久米島海域を全て把握出来る訳もなく、この出逢いの後は、別の海域でザトウクジラのウォッチングを楽しみました・・・。

ブリーチングするザトウクジラ・・・。

今季はカラクサモクの様な流れ藻が多く、ザトウクジラ達は纏まった流れ藻の所に浮上しては盛んに遊んでいた。最も、2・3日もすれば飽きたのか、遊ばなくなりましたが・・・(^_^;)

フレンドリーな母子クジラにも出逢いました・・・。

ゆったりと泳ぐ母クジラ・子クジラと泳ぐダイバー達・・・・。
ダイバー達が止まっているの解りますか?そのくらいゆったり泳いでました・・・。

母クジラの側ではしゃぐ子クジラ・・・・。

これまで、幾度も沖縄に帰って来てくれている通称GULLちゃん(8000ちゃん)、
テールの模様が特徴的で解ります・・・。
よく遊んでくれる雌クジラで、水中では僕らを沢山楽しませてくれました・・・。

今年は水中で、ゆったりとしてくれるクジラが多かった気がします・・・・。

「また、来シーズン、無事に帰って来てくれよ・・・。」
・・・・祈りながら見送りました・・・。
さて、ダイビング中の海の中も産卵で華やいでます・・・。

セダカギンポの雄の卵保護です。レモン色の部分は産卵初日から二日目ぐらいの卵です・・・。
よく見ると、色々なステージの卵達で溢れています・・・。

通っている真泊スロープには、ニジギンポが産卵を繰り返してます・・・。
発眼した卵や新しい卵で一杯です・・・。

ニセクロスジギンポなんですが、新しい卵なんでしょうけど、
こんなピンクの卵は初めて見ました・・・。

小さなモンツキカエルオも、あちらこちらで遊んで、産卵も始まってます・・・・・(^_^;)。
![2015123122491107bs[1]](https://blog-imgs-102-origin.fc2.com/s/e/k/sekainoumi/20170329171146d33.jpg)
ガイドしたくて、うずうずしてます・・・。
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